treatment
痛みなどの不調を改善し、その状態を維持していくためには、動きの悪くなった部位を”ゆるめて”動きやすくした後に、正しい動きができるように筋肉や脳に”刺激”を入れていかないといけません。
マッサージやストレッチなどは”ゆるめる”手技ですが、痛みが繰り返してしまうことがある理由はそこにあります。
当店では組織間リリース(ファシアリリース)というマッサージとは異なる手技で、”ゆるめた”後に、運動療法で正しい動きがまたできるように筋肉や脳に”刺激”を入れて、痛みが再発しない体を再獲得していくことを目標としています。
組織間リリース (ファシアリリース)
ファシア(fascia)とは、全身にある膜状の組織のことです。
この膜は身体の筋肉、神経、血管、臓器、靭帯など全ての器官を包み込み、仕切るように存在しています。
最近よく耳にする筋膜とは、筋肉を包み込んでいる膜のことで、ファシアの中の一部です。
わかりやすい例として、鶏胸肉の表面にある膜がいわゆる筋膜です。
本来これらの膜は、お互いに滑り合い干渉することは少ないのですが、癒着(くっついて)しまうと関節の動きを制限したり、痛みや不快感、感覚の異常を引き起こす原因となります。
施術などでこの癒着した部分を剥がすことを「リリース」と表現します。
“剥がす”と聞くと強い痛みがあるように思われがちですが、当店の施術は軽く触れる程度の力で行い、痛みはほとんど感じないか、あっても心地いいくらいの痛みです。
癒着がリリースされると痛みもスーっと変化していきます。
癒着は筋膜だけではなく、神経や血管にも多く、実はこちらの癒着の方が痛みや関節の動きを制限している原因になっていることが多いようです。
当店のファシアリリースは、指先で軽く触れながら筋膜、神経、血管の癒着をリリースする手技です。
ちなみに、
通常くっついたものを剥がす時は、接着面の横から隙間に指を入れて少しずつ力を加えていきます。
くっついたテープを剥がす時をイメージして頂くと分かりやすいかと思います。
一時はやっていた筋膜リリースの方法に、ボールや筒状のもので圧迫してグリグリ転がすやり方がありました。
これを一生懸命されていた方ほど、逆に筋肉が徐々に硬くなってしまったという報告が最近増えてきているようです。
先ほどのテープの例で考えても、圧迫すればよけいにくっついてしまうことは想像がつきます。
軽くやる程度でしたら、マッサージ効果はあるかもしれませんが、やりすぎには注意してください。